<内装編>
 
                    ● COM PASS コンパス の内装装備

                        ▲ ポップアップ テント



 コンパスの最大の特徴は、屋根が上がる事です。頭上に広いスペースが出来て、立ったまま移動出来るのがいいですね。

 通常は、ルーフベッド床が屋根に沿って斜めに上がっています。就寝時には、床を引っ張っておろします。床は3個に分割されており、これを展開すればルーフベッドが完成。 床には、左右にダンパーが付いており、軽く上げ下げ出来ます。

 ルーフベッドには、大人二人が余裕で横になれます。床は、前の方が20cm程開いており、下の車内の様子も見る事が出来て安心。

 テントの左右には、大きな窓があり、チャックを開ければ、網戸になっています。風通しが良くて、高い位置から外を眺める事も出来て愉快ですね。

 予想外だった事は、ルーフを上げる時、かなりの力がいります。カタログには、FRP製で女性でも開け閉めが可能と書いていましたが。原因は、オプションで電動サンルーフと ソーラーパネルを付けて貰ったからですね。サンルーフが10Kg、ソーラーパネルで10Kg程あるかな、計20Kg程重量が増えた事になります。



 ルーフを上げるには、ルーフを車体に固定している左右のベルト2ヶ所を外し、テント前部を畳んでいるホック3ヶ所を外します(左写真)。

 前方両サイドに取っ手が付いており、これも持って上げる事になるのですが、とても無理でした。そこで色々考えたました。小型のアルミ製脚立を縦にして、腰を屈めて肩の上に 乗せ左側の取っ手部分に着ける。次に、足と腰の力で押し上げるのです。意外や意外、簡単に持ち上げる事が出来ました。ルーフ左右のダンパーのお陰で、30〜40Cm程 持ち上げれば、後は簡単に一番上まで上がります。万歳!小型の脚立は、車に積んでおけば、他にも活用出来そうですね。何事も創意工夫だよ!!



 ルーフを降ろす際の注意点は、先ずルーフベッドを下に降ろし、車両後部側に付いているゴムバンドをセットします。次に、テントを完全に車内側に引き込みます。途中まで降ろしながらテントを手で引張っていきます。 なお、ルーフを降ろすのは、腕だけで簡単に出来ますよ。




                         ▲ 電動サンルーフ



 オプションで設置、税抜きで108,000円でした。スモークガラス製の窓で、外からは車内が見えにくいが、車内からは外の景色が見えます。

 夏の時期には窓を開けて風を通し、車内を涼しくする事が出来るし、コンロを使う際には、換気も出来る。何よりも、ポップアップルーフを上げてベッドを作った際に、 ここから体を出せば、高い位置から景色が眺められてワクワクだね!!・・それを考えれば、安い買い物です。




                            ▲ ギャレー



 右側中央に設置されています。冷蔵庫は、澤藤電機株式会社製のENGEL MB40V-D で容量40Lです。一口コンロ付きステンレスシンクは、イタリアのSMEV製で、ガラスのフタが付いています。



                   ▲ 給排水タンクと燃料ガスの供給器

 右側が給水タンク、左が排水タンクで、それぞれ10リットル入りです。ガス供給器には、卓上コンロ用のカートリッジを2個セットします。ガスの元栓あり。



                  ▲ カーテン・サンシェード(目隠し)・網戸



 運転、助手席以外は、窓にカーテンが設置されています。厚地で上質な布地を使用しており、車内の光は殆どもれません。目隠し機能は完璧。

 車内空間を広げるには、運転席と仕切るカーテンは閉めず、フロントガラスにサンシェードを貼り、運転・助手席窓とアクリル外開き窓に、自作のカーテンを設置します。 運転・助手席用は、前の車MPVで使用していた物が使えました。自作カーテンは、濃紺の厚地の布地を使い、周囲をまつり縫いして、吸盤を適当に取り付ける。 これだと、取り付け取り外しが簡単で、収納も小さく出来ます。




 スライドドア用網戸は、 ホワイトハウス キャンパーが開発した新商品です。ハイエースは、後ろの窓が小さいうえに、コンパスでは、左側しかドアは開かないので、この装備は便利ですね。ドアと同じで、後から前へ引き出して展開します。 網戸を張ったままでも、ドアの開け閉めが出来るスグレモノ。夏旅には嬉しい装備ですね。



                             ▲ 収納設備



 右側が2箇所で、下の段は携帯トイレ用の設計、電源関係収納箇所にも、絶縁をしっかり養生すれば、スペースがあり、小さい物であれば収納可能。

 左側は3箇所、大きなスペースでは無いが、後部の上下2箇所には、100Aのバッテリーを2個収納出来そう。将来的には、200Wソーラーパネルを増設して、別系統の電源システムを構築したいと 考えています。コンパスは車体右側に装備が集中しており、重量バランスから考えても、別系統の電源増設はベストかも?                                       




 座席下は前後に扉が付いており、シートベルト以外にもかなりのスペースがある。衣類や寝具の収納に便利そう。



                     ▲ 座席の走行モードと駐車モード



   中央座席、後部座席とも前後に20cm程、左右に僅かに、動かす事が出来きてリクライニングも可能。座席の方向転回は、座面と背もたれの左側のレバーを押し下げて操作します。

 テーブルは脱着式になっており、ギャレーの端2ヶ所で固定し、足を開きます。注意点は、ルーフベッドに上がる時、テーブルに乗らない事です。見ての通り、強度が弱い組立ですからね。




                           ▲ ベッドの展開



   上段左の写真は、中央座席と後部座席を展開させて、最後部にマット2枚をセットしたベッド。上段右の写真は、後部座席を展開させて、最後部にマット3枚をセットしたベッドです。

 下段の写真は、最上段にマット4枚をセットしたベッドです。エクステンションボックスの張り出しで、大人二人が横向きに寝ることが出来ます。常設ベッドとして利用します。

 僕は身長が高いので、少し斜めに寝る事に。実際に布団を敷いて枕を置けば、背の高い人には窮屈になると思います。寝る際には、ベッドに手前から滑り込む感じだよ!




                          ▲ 荷室スペース

   ベッドの設定により、スペースの高さは変わりますが、ベッドがなければ、160cmです。かなり大きな荷物でも積載出来ます。



                          ● リアゲート用の防虫網

   インターネットで注文、代引で 7,810円でした。取り付けは、@ リアゲート周囲のゴムを取外して組み込むのですが、一度に全部外さなくて、先ず天井の部分を手で引っ張って外します。



   A 網の上端を埋め込み、しっかりゴムを手で押して密着させます。こうすれば、網を吊り下げる形になり、あとの作業が楽になる。 B 次に両サイドも、同じ要領で密着固定する。 このやり方であれば、一人で取り付け出来ます。



   網を全面にセットした状態です。下端は20Cm程余裕があります。両端の縦の帯はチャック。



   網を巻上げた状態です。チャックの引手は、外と内に付いており車外・車内から開けられる。巻上げた網は、両端と中央をクリップで留めます。



                          ● 前席の防虫網

   前の車マッダMPVで使用していたものを、前席に活用しました。下の部分に磁石が付いてて、車体に密着するし、網を取付けていても、窓の開け閉めができます。コンパスにもピッタリ合いました。



                          ● リアマット  

   インターネットで 2.5×2.0m のマットを注文、代引で4,954円でした。棚の色に合わせてベージュ色、柔らかい感触で毛は短め、裏に滑り止め加工をしています。安上がりに、ガムテープを直径5cm位の輪にして 床と接着させました。



   後部は、四角形ですので、作業は簡単です。ハサミでカットすると、接断部分の毛がポロポロと取れてきます。そこで創意工夫、半田ゴテで接断部分を、そっと撫でていくのです。ポリエステル製ですので、溶けて 固まります。これで完璧ですね。マットの半分位使用しましたので、金2,500円ですみました。残りは、汚れた時の取替えに使う予定です。オプションでマットを付けてもらうと、税抜5万円、超安上がり!!

 黒い床から白っぽくなって、車の中が明るくなりました。踏み心地も柔らかくて、足が疲れません。汚れも水拭きで簡単に取れます。取り外して洗濯も可能。




                    ● 相棒 柴犬 虎太郎君 の指定席

   センターコンソールボックスを取外して、専用のベッドを作ろうかとも思いましたが、運転席から後部への移動に邪魔になるのでやめました。そこで色々考えたところ、後席の座席と座席の間が最適かと。 シートベルトをしない虎太郎君にとって一番安全のようです。外からの乗降りもしやすくて、座席の背もたれを倒せば、座席に乗って前も見えるし、運転席から虎太郎の様子も見えるので安心ですね。

 右の写真に写っているバケツは、虎太郎君の飲み水です。バケツに半分ほど水を入れ、飲み水を入れたボールを浮かしています。こうすれば、車が揺れても水が溢れる事はありません。 又、万が一火が出た時の、防火用水になります。

 左の写真、ポットをこの位置に設置しました。ゴムハンドで固定し、倒れる事はありません。ゴムバンドは色々活用出来て便利な素材ですね。節電のため、魔法瓶型のポットを使用。 朝お湯を沸かして入れておきます。携帯ガスボンベは、どこでも手に入りますが、電気はそうもいけません。長期の車中泊では、何よりも節電節電だよ!




                    ● ガス器具操作説明書の貼付け

   ガスコンロの火がつかずに苦労しました。これについての説明書が無いのです。ガスボンベの取付が悪いのか?開閉ツマミが奥にあり、文字が見えない。コンロのツマミを回してもダメ! 何度もボンベを外したり付けたり、開閉ツマミを左に右に動かすも、頑として火が着かない。

 最後は、鏡を持ってきて、先ず開閉ツマミの開の位置を確認、ボンベの設定もOK、 ホースを外して確認、ガスは出ている。こうなると、コンロのツマミにヒントがありそう。回してダメなら、押してみよ・・か?やっと分かったぞ!ツマミを押して回すんだ!! 分かってしまえば、何の事はないんだよね。そう言えば、家のガスコンロは押して回すんだっけ・・・。

 と云う事で、子供達も使うことだし、操作の説明書きをプリンターで印刷、ラミネート加工して、両面テープで貼り付けました。




                    ● 後席左の埋込み窓用網戸

   スライドドア用の網戸が付いているので、必要無いかとも思いましたが、ドアを閉めた時にはスライドドア用網戸は無用の長物、そこで、埋込み窓専用の網戸も必要かと。販売されている物は、外側に装着するタイプで 値段も高額、自作する事にしました。

   これも廃物利用、前の車MPVに使用していた防虫網の後の部分が不要になったので、これをカットして使いました。周囲は、ワイパーゴムの固定用に取付けられていた薄い金属板を3枚取付けて固定。金属板は、適度に張力があり、 使えるかもと?・・ひらめいたのです。工具箱の中を漁ってみると有りました。幸い、捨てるのはもったいないの性格から、何十年前の物が日の目を見ましたよ!

 後は、園芸用の針金で、周囲を編んでいきます。適度に形を整え、埋込み窓の溝にはめ込んで、何とか形になりました。しっかり周囲のガラスに接着して、実用的にも問題なし、外から見ても、美的で一枚窓として違和感がありません。 我ながら立派な物が出来上がったと自己満足!!・・・物は大事にしなくっちゃ!何時か何かに活用出来る時がきっと来るのだぞ。




                  ● 冷蔵庫内に仕切り用の金網を設置

 春の時期1ヶ月間の旅で冷蔵庫を実際に使ってみると、温度調整ダイヤルは1と2の間が最適でした。2では、食品が凍ってしまいます。

 庫内は、旅が長くなるにつれ、食品やペットボトルや野菜などが乱雑に入ってきて、探して取り出すのに苦労するのですね。そこで、庫内の仕切りを造りました。廃品の、ちょうど良い金網が倉庫から見つかったのでこれを活用。




 こんな感じで、冷蔵庫の中に置きました。仕切り用の金網は左右に動かす事ができます。これなら、食品も整理整頓が出来ますね。

 冷蔵庫のスイッチは、旅の1ヶ月間入れっぱなしです。夜間の作動音も静かで、全く気になりませんでした。消費電力などについては、電装編でアップしています。




                        ● 電子レンジの設置

   春の旅1ヶ月間、コンパスに設置されているサブ電源で、冷蔵庫、照明、給水ポンプ、オーディオを使ってみましたが電力に十分余裕がありました。一日の平均走行距離は約100Kmで、エンジンからの充電はそれ程無かったのですが、 殆ど晴天の天気が続きソーラーパネルがフル稼働してくれたのです。

 それならと、電子レンジを備える事にしました。ネットで注文、代引込みで6390円。ハイアール製 JM-17F-60 消費電力1150Wです。温めと解凍だけのシンプル機能で十分と思います。


 設置場所はダイネットの上が最適なのですが、レコーダーとテレビを置いていますので、サード座席の後部左側に設置しました。ちょっと使うのに不便ですが、何とかなりそうです。コンパスは 車体右側の重量が大きいので、左側に設置。



                      ● ルーフベッドの隙間埋め

   ルーフベッドの床を展開すると前部に20cm程隙間が出来ます。ベッドに居る時、下の車内の様子が覗けるので、それなりに便利なのですが、この部分もベッドとして活用したいとDIY工作。

 ホームセンターで巾28cm長さ183cm厚さ2cmの板材を一枚2280円で購入、長さを136cmに切断するだけで隙間にピッタリ合いました。後は、床に貼ったマットの残りを板に巻き付けて、 ガンカッタ(大型のホッチキス様の物で、針を板に打付ける工具)で貼り合わせて完成。


 これで、枕を下に落とす心配もなく、ベッドを最大限広く使う事が出来るようになりました。下を覗きたい時には、簡単に取り外せます。収納は、ルーフベッドの床の最後部に置きます。



                        ● ルーフの突っ張り棒

   ルーフはダンパーの力で一番上まで開いて固定される仕組みで、閉める時は取っ手を腕の力で引張って下げます。と言う事は、突風など何らかの力が外部から加えられれば、意に介さずルーフ が閉まってしまう事も考えられます。

 心配のしすぎかもしれませんが! 夜ルーフベッドに寝ていて、万が一そのような事になれば、屋根に押しつぶされてしまいます。僕のコンパスは、電動サンルーフとソーラーパネルを装備しているので かなりの重量です。


 そんな事を考えていたら、おちおち寝ていられませんよね。そこで、アルミ製の角パイプで突っ張り棒を造ってみました。端っこでも中央部でもいいのですが、縦方向には相当の力に耐えられます。 廃材のパイプを活用しましたので、費用は0円。これで、安心して寝られますね。ルーフを閉じた時は、上記写真のとおり、この場所にピッタリと収納できます。



                      ● 電動サンルーフ用の網戸

   サンルーフには、スクリーンは付いていますが、網戸の設定はありません。キャンピングカー用に作られた製品ではないので当然ですよね。真夏の暑い時期、 真上にあるサンルーフの開放は、車内の熱気の放出に一番効果はありますが、蚊の侵入が心配です。

 そこで、網戸を作る事にしました。後席左の埋込み窓用網戸をDIYで作ったのと同じ要領で制作しましたよ。 違う点は、吸盤を取付けた事です。これで開放したサンルーフのガラスに吸着させて、完全に塞げます。




                    ● テレビ用壁掛けアームの取付

   第一電波工業株式会社製のDACP-TVS インターネットで注文 代引で13,500円。電装編で解説しているとおり、テレビはブルーレイレコーダーの上に設置していましたが、シートに座って、その度に見える角度に移動させていました。 面倒くさいのと、常設ベットからも見られる様にしたいと考えたのです。

 色々ネットで調べたところ。手頃な商品が見つかりました。本体自体も重量があり、テレビを取付けたら相当の重さになります。コンパスの何処に取付けるかが問題です。




   架装部分を取外しての設置は大変な作業になりますので、取付が可能な箇所は限られますね。テレビの重量が加わった重さに耐えられる壁面で、あらゆる角度からテレビを見られる位置に設置したい。

 コンパスでは、この位置しかありません。架装パネルも、かなりの強度がありそうで、作業も楽に出来そうです。

 先ず、ギャレーと床マット置場を仕切るアクリル板を取外します。小さな木ネジを6ヶ所を取り外すと仕切り板が取れる。次に、アーム固定用のボルト2本を通す穴を、電動ドリルで開けて、ナットで締め付けます。 付属のボルトでは長さが足りず、工具箱をかき混ぜて丁度合うボルトを探し出しました。問題はナットです。普通のナットではナットの厚さで、仕切り板が浮上がってしまいます。そこで、なるべく薄くて強度のあるナットを、これまた工具箱から探し出す。 ガッチリ固定出来ました。移動時はアームをたたんで(付属のアームロックは使えませんでした)、以前のようにゴムバンドで固定します。

 何事も勿体無い精神で、小さなネジでも捨てず取っていたのが役立ったよ!万歳・・万歳!!




   左の写真は、セカンドシートからテレビを楽しむ虎太郎君です。右は、くつろぎながら常設ベットから。

 これでテレビを最適の位置に設定出来ました。以前に比べ、ギャレー周りもスッキリして、今回のDIY工作は大成功!




     ● やってみなければ分からない? 電動サンルーフからの雨漏り! 意外な原因が!

  走行中は、エアコンを入れているのでサンルーフを開ける事は無いのですが、夏場の暑い時の車中泊では、全開して利用しています。もちろん雨の日に全開すれば雨水が車内に降り注ぐのは当然ですよね。そんな事はしません。 左の写真に虫が写っているのが気になりますが?これについては後で説明しましょう。
 右の写真は、少しサンルーフを開いた状態です。車両の後方が少し開いて、前方は閉じています。小雨位の時に車内の換気のため、開けたくなりますよね。やってみなければ分からない?強風でなければ雨水は降り込みませんが。 意外や意外、とんでもない事が起きたのです。




   どう見ても、感覚的には大丈夫と思えるのですが。ところが、大変な事態になったのです。左の写真の矢印で示した部分がゴムのパッキンで、全閉した時に外部と完全に遮断する部品。その外周に溝がありますね。この部分に雨水が溜まりオーバーフローするのです。 そして、雨水が溝の外側だけでなく内側にも流れ出して、少しづつ車内に浸入しルーフの裏側へと流れて行くのですよ。時間が経つに連れ、天井から雨水が滴り落ち出したのです!今回の北海道旅は雨の日が多くて、少しサンルーフを開いてみたのですが。やってみなければ 分からない大実験!
 右の写真に、虫が車内を覗いていますね。不気味!雨の日が続いた後に晴れの日が来るのは自然の摂理、十日程過ぎた雨の日、前回の経験から当然サンルーフは全閉していたのですが、また雨漏れです。電動サンルーフは故障したか?欠陥品か・・?と。 こうなると、旅は続けられません。なんとか修理しなければと再点検。なんと・・・虫がゴムパッキンにへばり付いているではありませんか!ピーンときましたね。挟まった虫がサンルーフの圧着を妨げていたのです。虫を取り除くと問題は解決。こんな事があるんですね。
 夏場に夜間サンルーフを開けておくと、網戸は設定していても、光に誘われて昆虫が寄って来ます。その昆虫がサンルーフを閉める際に、たまたまゴムパッキンに挟まってしまったと言う事。貴重な体験をしましね。電動サンルーフは定期的に点検、手入れが大事だよ!




                      ● 電動サンルーフの安全装置

   上の段で説明したように電動サンルーフは定期的に点検、手入れが大切です。@A▲はサンルーフを開けるスイッチ、▼Cは閉めるスイッチ。操作は軽く押すだけで可能で、ボタンは深く埋め込んではいません。体を車外に出して手入れをしていた時、たまたま、閉めるボタンに体が 触れたのでしょう、突然サンルーフが閉まって、体が挟まれてしまいました。かなり強烈に締付けられて、あわてて開けるボタンを押して事なきを得ましたよ。危ない!危ない!サンルーフ自体に安全装置があり、硬い物を挟んだ場合には再び開くのですが、身体の一部などは締付けられてしまいます。

 そこで、物理的にサンルーフが閉まるのを止める安全装置を作る事にしました。何も大げさな物ではありません。角材を加工して、写真のように両端をガラスと枠にはめ込み固定するだけです。これで試してみましたが、サンルーフは閉まる事はありませんでした。 これで安心して、体を車外に出す事ができます。手入れ時だけでなく、景色の良い所では高い位置から見てみたいもんです。電動サンルーフの二重の安全装置完成だ・・!




                    ▲ スライドドア用網戸の建付け修正

 

 写真は全て建付け修整後のものです。 

 コンパス納車時からスライド網戸の調子が悪くて、普通に引張って網戸を設定すると、上の部分がレールから外れるのです。閉め方がまずいのかと思い、色々力加減を変えたりしていたら、網戸を内側に押し気味にして引っ張ると、うまくレール内に収まりました。 閉めてしまうと不都合は無いので、まあ、こんなものかと思い、意識しながら網戸を閉めていたのです。

 下段の写真は、網戸の上部レールを車内から見たものです。コンパスの快適化を進めている時、ふと気付いたね、レール取付け金具に長丸の穴が開けられており、調整出来る様になっているのです。

 納車時は単純に穴の下端でネジを締めていました。そこで、レールを下に押下げて、レールの溝にはまる部品が、ぴったり収まる様にしてネジ留めしてみました。完璧、網戸がレールから外れる事は無く、スムーズに開閉出来る様になりました。


 コンパス購入編で記載したトラブルと同じで、架装時の点検チェックがなされていない事が原因と思いますね。おそらく、網戸レールを仮止めして(レールの長さ形からして、上の方に上がり気味になる)、取付けるネジ穴を開けて、その位置にそのまま、取付け金具をネジ留めした。 そのあと、実際に網戸を開け閉めして調整していないよね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後日談・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   一年ほどして、又スライドアが外れる様になったのです。車の振動でネジが緩み、レールが上に動いたようです。ネジを締め直そうとしたのですが、ネジは空回り。薄いベニヤ板に短い木ネジ!当然ですよね。ボルトナット式にするとか、もう一工夫した建付けをして貰いたいものです。
 そこで、僕なりの創意工夫を!上にあるカーテンレールと網戸レールの間に、薄い板をはめて網戸レールを無理やり押下げましたよ。これで、スライドドアが外れなくなりました。ひょっとしたら?今度はカーテンレールが緩むかも?その時は、また対策を考えましょう。




                     ● ルーフテント布地の防水対策

   左の写真のチューブは、ウエットスーツやゴム製品の補修、防水に使える溶剤系接着剤です。GEAR AID アメリカ製のアクアシールという製品、ネットで探して購入、1,296 円でした。スプレー缶はボンド製の防水スプレー長時間タイプで、ネット購入 793 円。
 ルーフテントは、ウエットスーツなどに使用されている布地のようです。もともと防水機能があるようで、雨の日外側の表面は濡れていますが、内側まで浸透してきません。しかし、布地の縫い目から雨水が浸み込んできますね。コンパスのテント布地は 伸縮性があって、ルーフアップした時には、シワなど出らずに綺麗な形でテントが張られますが、反面、伸縮性が有るので、縫い目部分が引き開かれて小さな穴があいてしまうのです。
 そこで、何か対策は出来ないかと・・・ネットで色々調べたところ、前述のアクアシールが最適かと。強力に接着して、弾力性もあって防水効果が有るとの事、使ってみることにしました。




   アクアシールを塗布した状態です。ルーフテントの四方の縫い目すべてに、先を細くした竹ベラで少しずつ丁寧に塗り込んでいきます。乾燥には一昼夜おいて、仕上がりを見ると、透明だった溶剤が黒色に変色しました。細い筋が一本はいった感じで、見栄えもそう悪くありませんね。
 アクアシールは弾力性があるので、ルーフの開け閉めにも支障はなく、剥がれ落ちるような事はありませんでした。




   次の作業は、テント布地の外側を洗剤で綺麗に洗い、乾いたら、防水スプレーで処理します。一缶で全面を塗布出来ました。一晩おいて、水を掛けてみると、見事に撥水効果が現れて、水玉となって落下しましたよ。テント地表面が濡れる事はありませんね。
 基本的には、雨の日にルーフアップする事は無いのですが、ルーフアップしていて、車から離れていた時に雨が降り出した事がありました。また、夜中に急に雨が降り出し、飛び起きてルーフを閉めた事も。
 長旅していれば色んな経験をしますね。更なる快適化を・・・と言うことで、今回のDIY工作をやってみました。テント表面の撥水は、カビが出るのを防ぐ効果もあると思いますよ。
 実際のところ、どの程度効果があるのか?気になる箇所は、網戸の一番下、底にあたる部分です。この部分に雨水が溜まって滲みだしてくる可能性がありますね!結果については、次回の旅の後にレポートしていきます。



                         ● 防水対策の効果

 ルーフテント布地の防水対策を施した後、1ヶ月間の沖縄旅行をしました。気候が最も良い時期だろうと考え、3月を選んだのです。気温は、暑くもなく寒くもなくてちょうど良かったのですが、意外に雨の日が続きました。
 車中泊時には、常にルーフアップして過ごし ていましたが、雨の日でも縫い目から雨が浸入する事は全くありませんでしたよ!アクアシールを使用しての縫い目の防水対策は成功ですね。
 しかし、気になっていた箇所、網戸の一番下の底にあたる部分から、一度だけ雨水が少量浸入したのです(右の写真)。横殴りの雨が強い時でした。まぁ〜気になる程のものではありませんが。
 左の写真は、防水スプレー処理をして2ヶ月程経過していた頃の雨の日のルーフテント布地の濡れ具合です。ビッショリ濡れる事はなくて、部分的に濡れている感じですね。防水スプレーの効果は半永久的なものではないので、こんなもんでしょう。また、スプレーすれば良いだけです。




                     ● ルーフ網戸下部の防水対策

 上記の様に横殴りの雨の時に雨水が浸入した箇所が判明したので、その対策を施しました。まだアクアシールが残っていたので、網戸内側部分の巻上げたテントを止めるバンドの縫い目に塗布。左右で6ヶ所全てに塗布したよ。 長期保存が出来ないアクアシールは使い切り、これで無駄無し。もったいない精神を発揮出来たぞ!



 これで、ルーフをアップしていて、夜中に突然大雨になっても安心して寝られそうだね!。虎太郎君も一安心。それにしても、君は何者か?長旅の安全・安心を守ってくれる強い味方、シーサー君だね!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後日談・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 車内でまっすぐ立てると言う事は、長旅をするうえで大事なことですね。疲れが溜まりません。背をかがめての車内移動は、腰に強い負担が掛かるのです。そんな訳で、雨風の日でもルーフアップしています。

 風雨の強い日には、雨水がルーフテントの下部に染み出てくる事がありました。前回の対策でもまだ不十分ですね。テント巻上げのバンドの外側は防水処理をしていましたが、雨水が染み出てきましたね。それと、ルーフ網戸下部からも 雨水が漏れてきました、経年変化により縫目が緩んだのか?

 そこで、再度防水対策を施しましたよ。バンドの内側と網戸下部にも防水剤を塗布しました。前回使用した品が無くて、シームグリップを使用、ネット購入で1,078円。効果の程は次回の旅で。




                         ● 常設ベッドの拡充

 僕の一人旅用の常設ベッド設定は、後部の上段にマット4枚敷くやり方です(右の写真)。畳んだ布団は引っ張り出して広げるだけで簡単に敷けますね。就寝時以外は、マットを二段重ねにして座席が使えるようにしています(左の写真)。

 左写真のように、相棒の虎太郎君がくつろぐ定位置です。見晴らしが良くて、すぐに横になれるのでお気に入りの様です。僕が寝る時には、前の座席に移動して就寝していますよ。

 このようなベッド展開で旅を続けてきましたが、斜めに寝ても、身長の高い僕にはちょっと窮屈に感じていました。そこで、以下のアイデアが生まれたよ!




 コンパスには、マットが7枚用意されていますので、常設ベッド用4枚に、もう1枚追加する方法を考え付きました。これで頭の先に余裕が出来て、ゆったり寝る事が出来るようになったね!ルーフを上げていれば、ベッドの上に座ってくつろぐ事も出来ますよ。

 方法は簡単、後部座席を最大前方にずらして、右の写真の様に展開します。そして、その上にマットを載せるのです。若干段差が出来ますが実用にはさしつかえありません。




                   ● テレビとレコーダーの設置場所変更

 アクセサリー編で記載したとおり、電子レンジの置き場所をギャレーの上に変更したので、テレビとレコーダーも移動させなければなりません。先ず、アクリル仕切り板を取り外しました。 そして、テレビ用壁掛けアームを、物入れボックスの内側から外側に変更しました。ネジ穴はそのまま利用しているので、作業は簡単!レコーダーも後方にずらすだけです。



 テレビ画面は中央座席から支障なく見ることができます。もちろん後方の常設ベッドからも寝転がって見られますね。寝具は、部分的にレコーダーの上にかぶさりますが、以前のとおり 収納できますよ。ただ、レコーダー使用時に熱がこもる恐れがあるので、収納方法を工夫する必要がありそうですね。



                   ● 排水タンクの新設と給水タンクの増設

 車中泊旅を続けていると水が一番大切です。出来る限り自然の湧水が汲める所でポリタンクを満杯にしていますよ。キャンピングカーには、20リットルのポリタンクを積んでいるのが一般的ですが、 コンパスは10リットルです。これは正解ですね!20リットルは重過ぎます。長旅をする年寄りには酷、キャリアーで運んでいる姿を見かけた事がありますね。
 僕の車中泊スタイルは、基本的にシンクで水洗いはせず、もっぱらウエットティシュとキッチンタオルで処理します。これは長年の旅の経験から。貴重な水を節約出来て、後処理が簡単です。そこで、小型のポリタンクを 排水用に新設し、本来の10リットル排水タンクを予備の給水タンクとしていますよ。こうすれば、美味しい水が汲める所で20リットル確保できますからね。災害など、なにかあった時にも当分生活できます。他に愛犬用の小型ポリタンクも積んでいます。 水が一番大切だよ!!


                         ・・・ 続く・・・